2007年 02月 01日
さてさて、家にいることがおおくなってきたので、トロントにきてからの妊婦生活をふりかえってみます。主に日本との違いを。 ・ファミリードクター 妊娠検査薬は普通にドラッグストアで売ってましたので、それを使い、「プラス」。あれま、とおもい、さっそくドクターにかかって調べてもらおうとなりました。こちらの制度ではまずファミリードクターというかかりつけ医に見てもらって、ファミリードクターから専門医に紹介してもらい、診察が始まるというのがパターン。緊急以外はだいたいそうなるので、とっても手間です。道端にある「産婦人科」にふらっとはいるというわけにはいかないのです。 こちらにきてファミリードクターも決まっていなかったので、だんなの上司の紹介で、トロントで唯一純日本人のファミリードクターのところにいき診察。私たちはダウンタウンに住んでいるので、ドクターがいるところまで車で30分です。きてすぐ日本のものからこちらのものに免許をかきかえられたのが役に立ちました。そして検査薬はほぼ間違いがないので、妊娠されているでしょうといわれ、血液検査をしたら「妊娠」ということでした。 ・産婦人科医 で、そうなると次は産婦人科医の紹介になるのですが、彼はダウンタウンの大きな総合病院Sの女医さんを紹介しますといってくださり、お願いしますということに。 ただ、あとできいていくと、トロントで一番いいのはM病院というところだそうで、M病院だったらよかったなぁと思いました。事前の情報不足につきますが、これも来たてだったので仕方ないかなと。とはいえS病院もとてもよいといまはお見受けしてます。 そして初診ですが、これが診察までひと月かかりました。新患の予約はいっぱいで平均的にそのぐらいはまつんだそうです。発覚から初診までのこのひと月はかなり長く感じましたよ。どうやらこれはカナダ、オンタリオ州では当然なことだそうで、緊急時に救急にかけこんでもやや軽症(命に別状がない、大量出血していないなど)だと7時間ぐらい待たされるとのこと。 こわいとおもいます。病気・怪我、したくない。。。 日本ってすばらしいと思いました。 ・保険 外国人でちゃんとビザをもち、オンタリオ州に住み(働き)始めて3ヶ月すると、OHIPという州の保険に入れます。そしてこれがすごい。歯科以外、全部ただです。検診、検査、出産・入院にいたるまで。無痛分娩も、帝王切開もです。そのぶん日常的に7%の州税+8%の国税をはらっていますけど。これは日本よりお得でありがたいものです。 ・産婦人科で 月1回、36週以降は週1回先生のところに。あたりまえですが全部英語です。単語がぜんぜんわかりません。医療用語ってやっかい。普通の英和辞書にも出てないことがおおいので。ということで夫ギミにもかなり付き添ってもらっています。毎回辞書をひきひき、予習をし、質問メモしていったりとなんとかやっとります。検診所有時間は平均3分ぐらい、一瞬です。不安先行型の夫ギミががっつりわからないところに食いつくので、先生も徐々に「なにか質問ある?」と聞いてくれたり、説明をしっかりしてもらえたりとメリットありです。 ・検査 ともかくかなりの回数で血液検査がありました。私はいままでとても健康なので、最少数だと思うのですが。これは日本でも同じでしょうか?毎回調べるものが違ったり、日本ではやらないことも調べているようです。(グループBなんとか、とか。)ここはちょっと専門的過ぎてついていけないときもありました。元気だからいいかー、と。 ・Prenatal Couple Yoga 日本でも妊婦ヨガははやってるとききましたが、さすがにカップルでのヨガは珍しいのでは?これもひとえに仕事をどうにか早めに切り上げることのできる環境のおかげでしょうか。 週1回全5回のコースを受けました。我が家から3分のところで、6組ぐらいのカップルとともに。ふたりにとって初めてのヨガ、とってもリラックスできてよかったです。ちょうど足をつったり、腰が痛くなっていた6,7ヶ月目ぐらいにうけたので特によかったのかもしれません。こちらヨガがかなり長い年月はやってますからね。街中でヨガマットもった男女を多数見ますし、みんなヨガの格好で歩いてます。 ・Prenatal Class 産科で名高いM病院のPrenatal Classに日曜日を2回使いました。私が出産するS病院のクラスは、連絡が遅くなり埋まってしまったため。でもうわさのM病院のクラスも病院も興味があったのでいきました。クラスは全部カップルでうめつくされ、15組ぐらい。自己紹介からはじまり、レクチャーとディスカッション、ビデオ上映、新生児のケアなどなど。ビデオは生映像でけっこうすごかった。でここでも全部英語だったので辞書引きつづけていましたが、おかげでいまはもうかなり覚えました。 こちらでは8割ぐらいの人が無痛分娩を選ぶので、その質問をしました。一日缶詰はきつかったけど、すごくいい勉強に。でもビデオは生々しかった。あまりの生々しさに男性数名おもわず笑っていました。あと男性はほとんどの場合、立合い、しかも出産を実際サポートするらしいのです。分娩室には2名ぐらいしかスタッフいないようなので。うちはどうなるのでしょうか。 ・入院2日、退院後2日目に小児科検診 です。このスケジュールに対応するには付き添いの存在が絶対に必要になるとおもいます。うちは母も来てくれる予定なのでとても頼りにしています。でもシングルマザーとか、移民したてのふたりきりで対応するひとは、本当にたいへんだとおもいます。 ・同じドクター、病院の経験者 日本人の出産先輩夫婦に知り合えたおかげで、その後もいろいろな情報からグッズにいたるまでサポートいただいています。しかもそのだんなさまは医療従事者なので、かなりおくわしい。こういう方の存在は大変貴重です。これからもお世話になると思います。 ・お仲間 日本人も、トロントにきて知り合った多国籍の人たちも、ともに妊婦・出産経験者はとても貴重な仲間です。 ・食事 デカフェさまさまです。デカフェといえども少しカフェインが入っているのでたくさんはのみませんが、コーヒー、紅茶も売っているし、どこのレストラン、カフェにもあるのがうれしいです。とはいえ家ではもっぱら麦茶と韓国のコーン茶を大量に韓国食材店で買い込み、飲んでいます。 お刺身もあまり手に入らないし高いので、水銀が気になるほどは食べる機会なく、平気そうです。 ふだんの食事はもっぱら和食かアジア食です。外食ではアジア料理のクオリティ、特にチャイナのレベルの高さはトロントはすごいので、かなり満足しています。こちらにもあるティンタイフォンはほんとうにおいしい。チャーハン、小龍包などの飲茶多種、麺など全部がほっぺた落ちます。あとダウンタウンや少し離れたミシサガにもおいしいところがあります。 ・北米スタイル? こちらの人たちはとっても楽しそうに、ラクーに、夫婦で育児をしています。外食も、お出かけも、旅行も気楽にやるし、ベビーが泣いていてもみんなニコニコ。街中で授乳しているママさんも、パパ一人で赤ちゃんとお散歩もかなり高い確率で目撃します。 新米ママコミュニティ、イベント、スポットなどもあふれています。産後の楽しみにしています。おかあさんの産後のうつ病(PPD)がこちらでは大きな問題になっているという流れも背景にあるとおもいます。女優のブルック・シールズがこの病気になり、克服したという本はかなり読まれているのだとか。 ・DOULAという制度もこちらならではでしょうか。出産時から出産後1ヶ月間、ベビーケアだけでなく、ママさんの身の回りのケア、家事、買い物まで何でもやってくれるのがドゥーラという人たち。有料ですが電話をして依頼すれば来てくれるそうです。助産婦兼お手伝いさんというところかな。 ・こちらでは現在、母乳を強烈に推奨します。母乳のクラス、本、話題がとても多いです。ナチュラルな生活を考える人が増え、そうなってきたのかな。 ・臍帯血のBankingも多いようです。魔法の組織。ただやはりこれにはお金がかかるので、やっているひとはなんパーセントなんだろう。。。 ・ベビーカーのタイヤが大きいです。道路がややごつごつしてるし、雪は降るし、車生活だし、というのもあるのでしょう。しかし私たちは飛行機に乗る予定なのでやや軽量で折りたたみ式を選ぶと思います。 それからこちらは退院時に全員、新生児のカーシートでの運搬を義務付けています。新生児をのせたカーシートを運ぶお父さんもよく見かけます。 ・ベビーグッズでは日本のほうがいいなとおもうものが多いかもしれません。こちらの綿のきめは粗いしつくりが雑、肌触りへのこだわりは日本のほうがレベルが高いです。 長々とかきました。産まれたらかけなくなるかなぁとおもい。 G
by tarusbar
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